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小学校の先生を120%楽しむ毎日

超人見知り。内向型人間です。でも先生やってます。セミナー開催もしています。

主任

f:id:kengobonbei:20170315134001j:image卒業式のリハーサル

 

子どもたちは本気で、やっていたと思う。

 

それが、私に怒られるのが怖いからだとしても

その態度は立派に見えた。

 

 

そして、リハーサル終了後

学年主任は、当たり障りのない感想を

5、6年生に向けて話をした。

 

無理をしすぎないこと

緊張しすぎないで、卒業式の雰囲気を

味わってほしいこと。

そして、5年生への感謝。

 

主任の話方と存在感で子どもは真剣に聞いていたようだが、私には物足りなく感じた。

 

「え、普通。。。」

 

それが、正直な私の感想だった。

 

しかし、そこで主任は次のように伝えた。

「5年生が退場したら、6年生は残ってください。」

 

お、聞いてないぞ。。。

 

 

すると、すぐに主任が耳打ちしに来た。

「私、言いたいこと全然言えてないの。

 もう学年で集まるのは最後だし、少し話す時間くれる?」

 

よしきた。

ワクワクした。主任のこういうところが、私は大好きだ。

 

どんな話をされるのか、少し緊張して待っていた。

すると、まずは卒業式にかける熱い思いがほとばしる。キツイダメ出しも入る。でも、すごく温かい。子どもも圧倒されている。

 

その後、子どもたちへの思いが静かに語られた。次第に主任の思いが溢れ、涙を流しながら語られる。本当に子どもたちのことが大好きで、別れが辛いのだなと素直に感じることができた。

 

「みんなと過ごした時間は絶対に忘れない。」

「みんなと会えて本当に良かった。」

 

 こんな陳腐でありきたりなセリフも主任がいうと違って聞こえる。

 

心底感動した。

 

主任も子どもも泣いている。(ついでに私も、もう1人の学年を組んでいる後輩も)

 

多分、それは主任が普段から軽はずみなことを言わないこと、社交辞令などは言わず、本当に思っていることしか言わないからだ。

 

そういう大人に自分もなりたいと思った。

 

主任が話をしているあいだ、6年生がみんな同じ思いを抱いているように思った。過ごしてきた年月を改めて共有しているように感じた。

100人以上が家族のように温かく感じられた。

お互いのクラスをライバル視して、自分のクラスを第一に考えてばかりいては、こうはならない。

 

きっと、主任が作りたかった学年はこういう学年だったのだと思った。

 

私は正直、まだまだ学年まで見渡せるほど視野が広くない。

 

自分のクラスを第一に考えてしまう。

そして、自分のクラスを第一に考えて何が悪い!と思っている節がある。

 

しかし、今はその考えに修正を加えなければならないと思っている。

 

自分のクラスを考えることは大事だが、そこに順位をつけてはいけない。

 

 それが、私が主任から学んだことだ。

 

主任はことあるごとに、

「学年みんなでできたらいいな」

とずっと言い続けていた。

 

あくまで控えめに。

 

主任には、強烈なリーダーシップでぐいぐい周りを巻き込む類の押し付けがましさがない。

 

正直学年で揃えていくのは面倒だし、

私のようなやりたがりの教師からすると、

自由度も減る。

 

にも関わらず、不思議と主任の意に沿って

動いてしまう自分がいた。

 

主任は学年での行事が終わるたびに、子どもはもちろん学年の3人の教師も強く結びつけていたのだ。

 

気がついたらみんな一緒にやる方が心地よく思えていたとしか言いようがない。

 

 

チーム学校とか、組織化が叫ばれているが

やはり、内輪で完結するアットホームさも大切だと思う。

 そういうアットホームさがベースにあって初めて、風通しの良い、機能する組織になっていくのではないだろうか。

 

 

とにかく、こんな主任になりたいと思えるような方と出会えて本当に感謝したい。