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小学校の先生を120%楽しむ毎日

超人見知り。内向型人間です。でも先生やってます。セミナー開催もしています。

「ごめんね。」「いいよ。」

小学校低学年でよく聞かれる

やり取り。

 

伝説の定型文。

 

先生がそうさせている場合が大半ですね。

 

それにしても、これ。

大人になればなるほど通用しなくなりますよね。

 

現に高学年でこのやりとりを強制しようもんなら大惨事が起こるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

いや、しばし。

確かに、これを「やらせたら」ダメだけど、

これができるって…

 

 

 

 

実は理想的なんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

誰かを傷つけたとき、傷つけた張本人はどこかで、

「ごめんね」

を言いたい。

でも怖くて言えない。

 

そして、

「いいよ。」

これも心から言えるか分からない。

相手をもう一度信頼する言葉を口にしていいか分からない。

 

 

それを実行するには、大人は色々考えすぎる。

安易にそれを実行しないことが、大人たる所以とも言える。

 

 

…だけどさ。

 

 

大人だって、その場の感情に任せて人を傷つけることがあります。

 

 

そんな時、大人はどうするか。

 

 

怖くなって逃げるんです。

相手との関係を完全に断ち切ろうとしてしまう。

 

それは、

「嫌いだから」

ではなく、

自分がしたことは取り返しがつかないことで、許してもらえるわけがないと思うから。

 

私も重点研究の全体会前日、提案をするにあたって、職場の先輩を傷つけてしまいました。

 

本当にお世話になっている方で、こんな私に辛抱強く苦言を呈し、導いてくれる方です。

 

よく2人でも飲みに行き、あらゆる話をしました。

 

私が一番心を開いている人です。

 

どんなに感謝を述べても足りないくらいお世話になっている方をなぜ傷つけてしまったのか。

 

きっかけは些細なことです。

重点研究の提案の件で、相談している時に言われた言葉。

 

「あなたの思いは聞いた。でも、みんなは思いを言えてないよ。」

 

これには、グサっときました。

自分が課題に感じていることを見事に言い当てられたことに動揺しました。

 

その後の私の醜態はここで語るのも憚られるほど。

 

要約すると、LINEで

「俺こんなにがんばってるじゃないですか!」

「あんただってダメなとこあるじゃん!」

「もう絶交だ!」

というようなことをその場の感情に任せて、わーっと言ってしまいました。

 

…いや、

「あんただってダメなとこあるじゃん」

って…

 

お前それ一番ダメなやつが言うセリフだろ。

 

今ならそう思えるのですが、

とにかく、その時の私は、泰然自若としている(ように見えた)その先生に、これでもか、これでもかと、傷つけるための言葉をなりふり構わず吐きました。

少しでも、自分の言葉で動揺させてやる!

どうせ効き目ないだろうけど…という、投げやりな気持ちで。

 

ところが、翌日。

 

まず、その先輩が来るのが遅い。

そわそわして、待っていると出勤時間ギリギリに合わせたかのようにいらした。

 

そして、すぐ私の所に来て、

「今日の重点研究よろしく!」

 

と明るく声をかけてくださいました。

 

「…はい、お願いします。」

 

内心、その先輩に無視されることも覚悟していた私は、どういうつもりだ…とその先輩の態度の意味する所が分からず、警戒します。

 

その日の先輩は、いつもと変わらず私に接し、全体会の準備も手伝ってくださり、

「こんな資料も作ってくれたんだ」

と労ってもくれました。

 

いよいよ私は困惑します。

「なんなんだろう、この人。」

「もう完全にビジネスライクに接するつもりなのかな。」

 

そんなことを全体会の間もずっと考えていて、質疑応答の最中、研究主任として答える最中も上の空でした。  

 

重点研究が終わると

 

「お疲れ様でした」

 

と笑顔で声をかけてくれます。

 

これは、表面的だとしても、自分ではできないな…

 

ぼーっとしたまま、家に帰り、LINEを見ると

次のようなことが書かれていました。

その先生とは思えないほど、改まった真剣な文面でした。

 

要約すると

「あなたの思いは受け止めます」

「それでも、とても傷ついた」

「私は、あなたとなんでも話し合える関係でいたい」

 

 

 

泣きました。

 

本当に何してんだろうと。

 

まさしく、ウルフルズの「暴れだす」状態。

以下の歌詞が全て自分のことを歌っているようで、その日は何度もこの歌を聞きました。

 

ウルフルズ - 暴れだす - YouTube

 

 

あぁ 神様オレは 何様ですか
どうしていつも まちがえるのか
悩みはたえず オトナになれず
眠れぬ夜を 今夜もまた
笑ってごまかす 声もむなしく
飛び出すことも できないままに

※あぁ 胸が
暴れだす 暴れだす
誰かそばにいて※

あぁ あのコはなぜ 笑っているのか
あきれるほどの オレのダメさに
イヤな顔もせず 知らん顔もせず
少ない言葉で はげましてくれる
「泣いたりしたら 苦しくなるよ」
わかっているけど 止まらないのさ

△あぁ 胸が
暴れだす 暴れだす
どうかそばにいて△

もしも あの時 もっと心に余裕があればなぁ
今まで こんなに人を悲しませずにすんだなぁ
人のために出来ることはあっても
人のために生きることができない

あぁ 神様オレは これでいいですか
本当に何も わからないままで
オトナになって やることやって
ケガの数だけ 小さくなって

(※くり返し)
(△くり返し)

 

全く、よくぞ歌ってくれた。

 

それは、さておき。

 

今日、勇気を出して謝りました。

誠心誠意謝ったつもりです。

 

これで、許されたとは思っていませんが、

やっていることは、

 

 

「ごめんね」「いいよ」の世界。

 

 

なんだか、いい大人が笑えるけど。

 

こんな風に、本気で付き合える仲間がいて幸せです。